Google+ 文化のるつぼ へちま: OST - Pulp Fiction

2014/01/16

OST - Pulp Fiction

わたしたち世代の映画好きは、往々にしてタランティーノにかぶれた時期がある。かくいう私も高校生の時に北バイの音楽堂で借りた「レザボア・ドッグス」に衝撃を受け「トゥルー・ロマンス」でクリスチャン・スレーターにノックアウトされつつ、満を持して迎えた「パルプ・フィクション」のロードショー。男ばかりの5人連れで意気揚々と自転車をこぎテアトル甲府へ向かった。帰り道、みんなで岡島のマックへ行き、チーズバーガーをスプライトで胃に流し込んだことはいうまでもない。
完全に感化された高校生たちは「スクリーン」や「ロードショー」、「CUT」や「STUDIO VOICE」そして覚えたてのインターネットを駆使してむさぼるようにタランティーノの情報を集めた。そして当たり前のように彼が影響を受けた映画を音楽堂で探し、何度も観ては友だちと映画談義に花を咲かせた。黒澤明も千葉真一も逆輸入のようにタランティーノから教わった。彼を経由して観る作品の幅が広がり、ますます映画の魅力にのめり込んでいった。大学時代も含めればその5人中4人がレンタルビデオ店でバイトをし、日夜世間的評価の低い作品を見続けたのだからその影響力は計り知れない。

さて後日談。わたしが学生時代、東京の小さなレンタルビデオ店でバイトをしていたときの話。バイト初日一緒に入った同僚のFくんと当然のように好きな作品影響を受けた作品の話になった。わたしは同世代の共通項としてパルプ・フィクションを挙げ、それを地元の映画館で観たときに「花嫁のパパ2」が同時上映だったという小ネタを加えて話した。そうしたらなんとFくんも同じだという話になり、蓋を開けてみるとFくんは石和出身でテアトル甲府でパルプ体験をしていたのだった。パルプ・フィクション(と花嫁のパパ2)が繋いだ縁。その後Fくんとは音楽やファッションの趣味も合い、よく遊ぶようになる。

ということでようやく本題。タランティーノ作品のサントラは、その掘り下げ方のバランスが秀逸で、良質なコンピレーション作品としても十分に機能するのは周知の事実。パルプ・フィクションであれば「Dick Dale & His Del-Tones - Misirlou」や「Cool & the Gang - Jungle Boogie」で当時の若者は腰を振っていたけれど、高校生の頃からメロウネス中毒だったわたし的にはやはり「Al Green - Let's Stay Together」か。この曲に限ってはサントラのバージョンへの思い入れが強く、12インチのロングバージョンはあまりかけたことがない。



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